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モデリングツールXISMOについて

XISMO機能解説講座Part12モーフ編

ここでは
・モーフの作り方
・モーフタグ
・メニュー>モーフ
・モーフの連動
・モーフとして登録できるメッシュノードの条件
を解説します。
これらのうち、名前からその動作が分かりやすく、注意点のない機能は省略しています。

yagi39の推測による内容もあるのでご注意ください。
質問、要望、訂正すべき箇所などありましたらコメントやツイッターのリプ・DM、
質問箱(匿名)をご活用下さい。
なおyagi39が理解していない事項に関してはお答えできません。ご了承ください。
機能の動作等はバージョン199bで確認しています。

■モーフの作り方
xismoで設定できるモーフはMMDで言う頂点モーフ。
メッシュの形状を変形前と変形後で登録し、変形中の形状を補完できる。
MMDではモーフで法線は変わらないが、xismoでは変わるので注意。

モーフを作りたいメッシュノードを複製する。
複製したメッシュノードの頂点を移動してモーフィング後の形状にする。
元のメッシュノードにモーフタグを追加する。
複製したメッシュノードと元のメッシュノードのモーフタグを選択した状態で
"メニュー>モーフ>モーフ割り当て"を実行する。
複製したメッシュノードは削除しても問題ない。

モーフを修正する場合は、複製したメッシュノードを残していた場合はそのメッシュを変形し
再度同名で登録すれば上書きされる(ただしモーフ登録後に頂点数を変えていない場合のみ)。
複製したメッシュノードが残っていない場合は、元のメッシュノードのモーフ値を1にして
そのメッシュノードを複製し、変形して再度同名で登録する。この場合は
モーフ登録後に頂点数を変えていても可能。

■モーフタグ
モーフの情報を格納するタグ。
登録したモーフノードがプロパティに表示される。
プロパティでは、モーフノードを選択して削除・スケマティックビューに登録や、
モーフノードの名前変更(名前をダブルクリックまたは中ボタンクリック)、
モーフ値の変更(数値入力または上下矢印クリック・ドラッグ)ができる。
モーフ値を変更すると、モーフタグのアイコンが赤く変化する。
このアイコンをダブルクリックすると、そのモーフタグに登録された
すべてのモーフノードのモーフ値を0にすることができる。
モーフタグが設定されたメッシュノードをフリーズすると、モーフタグは削除されるので注意
モーフタグが設定されたメッシュノードで、モーフノードの値を0以外にしたまま複製すると
その変化が適用されたまま複製される。

■メニュー>モーフ
●モーフ割り当て
モーフを登録したいモーフタグと、変形後のメッシュノードを選択して実行すると、
モーフを登録できる。
・ベースメッシュ
 モーフで変化する前のもととなるメッシュノード。
 モーフタグが適用されている、かつ、選択している変形後のメッシュノードと頂点数が同じ
 メッシュノードから選べる。
・モーフ名
 モーフタグのプロパティや、MMDで表示されるモーフの名前。
・選択頂点のみ
 現在選択している頂点のみモーフに登録する。
・倍率
 ベースメッシュと変形後のメッシュでの変化量をこの数値倍したものを
 モーフでの移動量として登録する。
 値は0.00~10.00

●モーフノードを削除
選択したモーフノードを削除する。
モーフタグに登録されたモーフノードを一括で削除するには、モーフタグを削除する。

●すべてのモーフ値をリセット
現在変形しているモーフの変形を全てリセットする。

●スケマティックビューに登録
選択したモーフノードをスケマティックビューに登録する。
スケマティックビューに登録することで、複数のモーフを連動させることができる。
(例:顔メッシュノードのまばたきモーフと、まつ毛メッシュノードのまばたきモーフ)

●影響頂点を選択
選択しているモーフノードで、変形する頂点を選択する。

●情報変更
MMDでのモーフの表示場所(目、眉、リップ、その他)や、その中での上下順を変更できる。

■モーフの連動
モーフノードをスケマティックビューに登録するには、モーフノードを選択して、
"メニューバー>モーフ>スケマティックビューに登録"を実行する。
モーフノードをスケマティックビューにドラッグ&ドロップして登録することはできない。
登録するとブロックが生成され、
右クリックするとInputとOutputから"Value(モーフ値)"を選べ、ポートを追加できる。
特定のポート同士をInput側からOutput側にドラッグ&ドロップでつなぐ(コネクション)
ことで連動させる(Input側のノードのプロパティの値を変更すると
Output側のノードのプロパティの値も変更される)ことができる。
コネクションを解除するときはコネクションを選択して、編集>削除でできる。
一つのInputにたいしてOutputはいくつでもつなげられる。
なお、連動させるモーフは同名でないと、PMX出力した際に連動しない。
また、連動させた同名の複数のモーフ群で、PMXの表示枠に登録するのはどれか一つでよい。
(複数登録してしまうとMMDで無駄な表示枠と選択できない表示枠ができてしまう)

■モーフとして登録できるメッシュノードの条件
モーフとして登録するには、元のメッシュノードと、登録するメッシュノードの
頂点数が一致している必要がある。
頂点数が一致していれば、四角面が三角面になったり、
その逆でもモーフは正常に登録される。
なお、モーフ登録後は元のメッシュノードの頂点数を変えても問題ない。
登録した頂点のうち残っているものが動く。


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